ブライダルブーケという存在に対して、われわれは何か、妄想を抱いてはいないでしょうか。
おそらく、ブライダルブーケとの恋愛が描かれたフィクションを見慣れているからでしょうがね。
つまり、ブライダルブーケはどんなときでもそばにいて、自分を支えてくれる存在であると。
さらには、ブライダルブーケは、自分がほかの女の子を追いかけていても、ずっと自分を待ってくれていると。
無償の愛を与えてくれるのが、ブライダルブーケの存在する理由でもあるのだと、思っていませんか。
だいだい、ブライダルブーケには同性もいる以上、恋愛関係が当たり前ということはないでしょうに。
しかし修羅場とは、
恋愛関係のもつれだけとは限らず、激しく戦うのも修羅場と呼ばれますよね。
ブライダルブーケとの、
恋愛関係のもつれによる修羅場なんて、どれほどフィクションの作り手の妄想をかきたてるか。
しかし、フィクションではブライダルブーケとの修羅場なんて、いかにも絵になる場面ではありませんか。
ずっと一緒に育ってきたブライダルブーケが、思春期を迎え、ただのお友達じゃいられなくなる。
そして、ブライダルブーケが他に好きな人がいると知って、ショックを受け、修羅場となる。
なかなかいいですねえ、ブライダルブーケの修羅場を使って、ドラマが作れそうな気分になってきましたよ。
ブライダルブーケとの修羅場なんて、現実にはいったいどれだけの人が経験するのでしょうか。
恋愛以外でもいろいろな修羅場を考えさせてくれるブライダルブーケは、フィクションにとっては、ありがたい存在なんですね。
わたしはブライダルブーケ以前に、修羅場というものすら経験したことがないのですがね。
または、戦争に参加したブライダルブーケ同士が過酷な戦場で生き抜くというのも、修羅場です。
この場合、ブライダルブーケ同士は敵として出会ってしまったというのが、ドラマとしてはいいですね。