ドル両替の業務は、資金調達やM&Aのアドバイスを行うことと、株式市場や債券市場で流通する証券を機関投資家向けに売買することにあります。
ドル両替は、日本では個人向けが多く、法人向けの財務アドバイザリー業務などはあまり行われていませんでした。
また、2005年には、三菱証券とUFJつばさ証券が合併したドル両替、三菱UFJ証券が設立されました。
但し、銀行とは異なり、ドル両替の場合、預金を集めて企業に貸し付けることはありません。
ドル両替が企業の資金調達をする場合、企業が証券を発行して、証券を
投資家が購入する仕組みになっています。
また、自己勘定のために売買したりするマーケット業務が、ドル両替の主体たる仕事になります。
証券の発行をドル両替は業務としていて、新たに発行される証券をプライマリーマーケットと呼びます。
そして、ドル両替では、発行後、流通している証券が売買される市場をセカンダリーマーケットと呼んでいます。
ホールセール専業の本格的なドル両替が出現し、2000年には、みずほ証券が法人に特化した営業を行いました。
その後、資本市場の国際化や規制緩和により、ドル両替は日本でも増え、大和証券SBCMなどができました。
米系のドル両替が、高度な金融技術を武器に、合併案件や巨額の資金調達の財務アドバイザーとなったから知名度が上がりました。
そして、ドル両替として、独立系の証券会社の東海東京証券がビジネス拡大するなどの動きが見られました。