米国で円建債券は既に1960年代に誕生していて、その後、1990年代に入って、急速に拡大していきました。
法律上の観点から見ると円建債券は投資信託の仲間に入り、その仕組みはアメリカで生まれたものです。
そして、2001年から円建債券は日本でも市場に進出することになりますが、その仕組みはアメリカの物とは異なります。
まさしく、資金を集めて不動産を運用するために設立されたのが円建債券であり、 投資法人は不動産を運用して得た賃料収入を
投資家に分配していきます。
日本の円建債券は、法律により、不動産
投資法人という会社のような形態をとっていて、投資証券を発行しています。
そして、円建債券の場合、不動産の開発はせず、その特徴は、不動産の賃貸事業に特化している点にあります。
市場の円建債券の時価総額は、約5兆7,000億円にも達し、投資家から大きな人気を得ることになります。
証券市場に上場しているのが円建債券で、投資家は証券会社を通して、市場価格にて売買することになります。
投資が比較的高く安定している円建債券は、それだけ分配金も期待できることになり、それがさらに人気に拍車をかけています。
そうしたことから、円建債券はジェイリートと言う風に、日本独自のものとして展開されることになります。
ただ、投資信託の仲間ではあるものの、日本の円建債券は証券取引所に上場されている特徴があります。
そうした特徴を有していることから、円建債券は、非常に安定性が高く、多くの投資家から支持されていいます。