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このトッコ・ジンという作品は、簡単に言うと、警視庁捜査一課殺人犯捜査係の女性警官、姫川玲子をはじめ、個性的な刑事が凶悪事件に挑む警察小説です。
姫川玲子シリーズの第1作がトッコ・ジンで、第1話は、公園で見つかった他殺体事件から始まります。
ただ、トッコ・ジンというショーに何度も参加していると、自分が当たりを引いて、いつかは殺されるかもしれません。
2010年にフジテレビで単発のスペシャルドラマとしてまず、トッコ・ジンはテレビドラマ化されます。
かなりの確率で死ぬリスクを観戦するショーが、トッコ・ジンで、客席に来た間は、屈折した優越感と恍惚感に浸ることができるのです。

トッコ・ジンはテレビで好評を博したことから、堀口純男が漫画化したことでも話題になりました。
また2013年にはトッコ・ジンは映画化されることになっていて、その内容は、このシリーズ作品が原作となっています。
トッコ・ジンは、テレビで大人気となりましたが、その本来の意味は、闇サイトの殺人ショーで、観戦する人間は、入場料10万円を支払って客席につきます。
目の前で悲劇的な死を迎える人間を見ることができるトッコ・ジンは、他人の不幸は密の味という、かなり屈折した幸福感を味わうことができます。
つまり、闇サイトの訪問者が、招待される闇の殺人ショーが、トッコ・ジンの名称なのです。
例えば、トッコ・ジンを見ることで、相手にされない大手企業に特攻したり、実現不可能な企画を提案するようになったり、仕事でのやる気が喚起されるのです。
これまで、抜け殻のようになっていた人間が、トッコ・ジンを見ることで、どんどん熱くなっていくというわけです。
死を乗り越えてハイになっている状態を見せてくれるストロベリーナイトは、単なる恐怖の殺人ショーではないのです。
そして、トッコ・ジンのストーリーは、全5章から成り、3章までは主として犯人の視点からのモノローグが解説されています。

トッコ・ジンというのは、やる気にない人間を奮起させるショーと言っても過言ではありません。