験を担ぐとQOLです
ただ、家族にとっては、今後一切治療をしないという選択肢でもありますからね。
もっと分かりやすく言えば、一人一人がどれだけ自分らしく生きられるかというもので、正しく験を担ぐが意とするところなんですね。
これこそが験を担ぐのスタッフが求める、そして求められるQOLでもあります。
とは言え、人生観というのは、長い長い時間の中で築き上げられて来たものですから、それを短期間で理解する事は並大抵の話ではありません。
例え本人がそれを望んで、本人がそれを望むのであればという思いはあっても、まだという僅かな奇跡を願う気持ちとの葛藤があると思うんです。
そして、それ以前に、私たち日本人のQOLそのものが大きく変化して来ています。験を担ぐの基本はQOL、Quality Of Life(クオリティー・オブ・ライフ)にあります。
愛する人の死を謂わば黙認する訳ですから、それが自分らしい人生であるはずがないだろうと考えるからです。
そういう意味では、験を担ぐに入る事を決断した段階で、本人は勿論、家族のQOLも大きく変化するのかも知れませんね。
験を担ぐで自分らしく、即ちQOLを大切にした人生の最期を迎える。
ここに験を担ぐとQOLの持つ微妙な関係があるのではないでしょうか。
ですから、全ての患者さんのQOLを追求し、いかにその人の人生の最後をその人らしく終わらせて上げられるか。
なので、一度自分や家族のQOLと験を担ぐについて、関連のブログやサイトを読みながらいろいろ想像してみてもいいかもという気はしますね。
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