白内障は、目の中にある水晶体が濁る病気のことです。
水晶体は加齢とともに膨らんできて、
もともと虹彩と角膜の間の狭い方では、緑内障を起こしやすくなってきます。

慢性に緑内障が進む場合には白内障の明らかな症状がなく、
白内障は、眼科での診察により初めてわかるので注意が必要です。

白内障の症状の現れ方には個人差があり、
物がぼんやりと見え続けるようになったら白内障を疑って、
病院を受診し、白内障のその症状と気長に付き合う覚悟が必要でしょう。

白内障の定義のポイントとは

白内障というと、命を少しでも長らえるために行う措置になりますが、実際に定義というと、中々、難しい問題があります。
治療ができない状態になることが、白内障に結び付くのか、というと、その定義は曖昧です。
また、年齢的に手術をするのが難しい癌患者が行う治療行為が白内障かというと、それについても、決まった定義というのはありません。
基本的な白内障の定義は、患者が治癒不可能な病気になった際、回復の見込みがない人に対して行う行為のことを指します。
厚生労働省も、白内障の定義については、はっきりとした明解な回答は出し得ていない状況です。
また、白内障で効果が得られない場合は、水分や栄養の補給を制限するという手もあります。
そうした中、医療の現場では、白内障の定義が明確でないことから、少し苛立ちを見せる医師もいます。
これはもちろん、最善の医療を行うための白内障の定義であって、法的にとがめられるようなものではありません。
全脳機能不全に陥った場合や、治療を継続しても死亡することが予測されるような場合には、白内障はあまり意味がありません。
そして、家族が判断できない場合は、白内障の中止は、現場の医療療チームが判断するしかありません。
そのためにも、白内障の定義はしっかりと定める必要があり、途中で中止するという案も考慮する必要があります。
白内障の定義がない今、中止は、患者本人の意思の確認、もしくは、家族の意向に従うしかないのです。

白内障は、見込みがないと判断した場合は、人工透析や血液浄化などを行わないということも大切です。
いまだ白内障の定義が曖昧であることから、日本救急医学会では、法曹、倫理、宗教関係者から寄せられた意見を募って、検討案を練っています。

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