今でこそホスピスは、日本でも誰もが知ってる医療施設です。
ホスピスが行なう終末期医療の緩和ケアの歴史は古く、中世ヨーロッパに遡ります。
日本のホスピスの最大の魅力は、大病院より遙かに医師や看護師の数が多く、
一人一人に合った手厚いケアを受けられる事です。

ホスピスは、抗がん剤治療や放射線治療のような人工的に酷使する治療は行なわれません。
あくまでも自然体がモットーのホスピスでのケア、今はその選択肢も当たり前に
認められるようになりました。ホスピスは最後まで自分の意志で自分らしく
生きるチャンスを与えられるようになった事でホスピス選びが非常に重要になって来ます。

ホスピスとQOLです

ホスピスの基本はQOL、Quality Of Life(クオリティー・オブ・ライフ)にあります。
これこそがホスピスのスタッフが求める、そして求められるQOLでもあります。
とにもかくにも、今の時代、人生の終幕を考える事が一つのライフスタイルにもなっています。
ですから、全ての患者さんのQOLを追求し、いかにその人の人生の最後をその人らしく終わらせて上げられるか。
とは言え、人生観というのは、長い長い時間の中で築き上げられて来たものですから、それを短期間で理解する事は並大抵の話ではありません。
ましてや、自分ではなく家族をホスピスに入れるかどうかとなると尚更の事、QOLが揺らぎます。
それとともに、ホスピス自体が患者さんたちにとっては人生最後のQOLを求める場所としての認識も高まって来ている訳です。
ただ、家族にとっては、今後一切治療をしないという選択肢でもありますからね。
ホスピスに入れる事が本当に自分たちのQOLを高める事にはならないだろうとも思うんですね。
ここにホスピスとQOLの持つ微妙な関係があるのではないでしょうか。
やはりホスピスのスタッフにとって最も大切な事は、心と心で付き合い、個人のQOLを極めて行く事なんだろうと私は思います。
例え本人がそれを望んで、本人がそれを望むのであればという思いはあっても、まだという僅かな奇跡を願う気持ちとの葛藤があると思うんです。
なので、一度自分や家族のQOLとホスピスについて、関連のブログやサイトを読みながらいろいろ想像してみてもいいかもという気はしますね。

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