兼業とは、本業のかたわらに他の仕事をする事を指します。
基本的に兼業という言葉は、農業現代化の過程の中で出てきた言葉であって、
農家で多く使用されてきたんですよね。そして農家では、兼業の現象は顕著で、
農家は農業仕事と共に非農業、もしくは非農産業の仕事をしているんです。
兼業化の動きは機械化とも密接で、そうした動きは地域での農業構造をも変えていきました。

兼業と退職強要のポイントです

兼業は、端的に言うと肩たたきになり、使用者が従業員に、退職を提案する行為をさします。
そして、兼業はあくまで提案するだけで、それを受け入れるかどうかは、従業員の自由になります。
まともな解雇理由が中々ないことから、解雇ではなく兼業によって合意退職に持ち込もうとするわけです。
もし、兼業の際に、退職強要をしたことが明るみに出ると、慰謝料の支払が命じられるケースもあります。
会社側が兼業をしつこくしてくるのは、社員を解雇させるためには、整理解雇の要件に該当する必要があるからです。
兼業を拒否した場合で、遠隔地への配転を命じられたり、嫌がらせなどを受けた場合は、当然それは退職強要に値します。
そして、兼業があまりにも執拗な場合は、内容証明郵便で断るという手段もあるので、覚えておくといいでしょう。
いずれにせよ、退職強要に伴う兼業があった場合、そこで出された退職届は無効となります。
つまり、解雇というのは簡単にできないわけで、そのためには会社側は、兼業という策を講じてくるわけです。

兼業については、某大手ゲーム会社でも話題になりましたが、あまりにしつこくすることで、退職強要に発展する例がたくさんあります。
もし、兼業の際、退職強要を少しでも感じたなら、すぐにでも弁護士や労働組合に相談することです。
使用者が労働者に解雇を通告することはめったにありませんが、兼業をしつこく迫ることはよくあります。
会社側は、なんとかして兼業に応じさせようと躍起になりますが、簡単に退職の意思表示をしてはいけません。
少なくとも兼業の話があった時は、自宅に一旦持ち帰り、家族や友人によく相談する必要があります。

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