兼業とは、本業のかたわらに他の仕事をする事を指します。
基本的に兼業という言葉は、農業現代化の過程の中で出てきた言葉であって、
農家で多く使用されてきたんですよね。そして農家では、兼業の現象は顕著で、
農家は農業仕事と共に非農業、もしくは非農産業の仕事をしているんです。
兼業化の動きは機械化とも密接で、そうした動きは地域での農業構造をも変えていきました。

兼業お役立ちランキングは人気です

兼業というのは、不況下にあって、毎年、厳しい状況にありますが、企業を比較検討する上においては、ランキングが役立ちます。
最近では、兼業のランキングは、昔と比べて大きく変わってきていて、優秀な世界的製造業企業の姿が見えなくなってきています。
リーマンショック前の兼業のランキングを見ると、その当時はトヨタ自動車、ソニー、日本電気などの製造業が人気でした。
つまり、リーマンショック後に兼業のランキングは、大きく変容したということが言えます。
身の回り産業への異常な就職人気が、兼業のランキングではハッキリと露呈していて、これは、そのまま製造業への極度の不人気を示しています。
また、村田製作所も市場関係者の兼業のランキングでは上位に君臨していて、積層セラミックコンデンサーでは世界トップです。

兼業のランキングを見ると、学生の人気がサービス業に集中しているのに対し、市場関係者は、ベスト5のすべてに製造業を挙げています。
経営者が見る兼業のランキングと学生が見るそれとは大きくかけ離れていて、企業評価とは別物なのです。
上位10社の兼業のランキングのうち、明治グループや、資生堂を除く8社が、サービス産業に属しているという結果が出ています。
しかし、リーマンショック以降は、兼業のランキングは、身の回り産業偏重へと移行します。
経営者の兼業のランキングを見ると、1位はコマツ、となっていて、製造業への期待値が高くなっています。
日本には世界に冠たる製造業がたくさんありますが、学生の兼業のランキングではそれが反映されていません。
海外で仕事をしたいのなら、兼業のランキングに惑わされず、製造業を選ぶのがベストです。
つまり、近年の兼業のランキングを見ると、人気がサービスや消費財産業に偏っている傾向にあります。

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