体内酵素にある2つの酵素の密接な関係

代謝酵素というのは、アルコールとも関与していて、その影響力はかなり強いことがわかっています。
長い間、飲酒生活を続けると、アルコールを代謝する薬物代謝酵素であるシップの働きが悪くなると言われています。
肝臓で薬が代謝されるときに働く代謝酵素がシップで、これは、シトクロムP450の略になります。
この薬物代謝酵素のシップは1種類ではなく、いくつかの種類があります。

代謝酵素に関与しているシップは、脂溶性の薬物を水溶性に変化させ、排泄させやすくするという働きを持っています。
そして、薬物代謝酵素のシップは、他にも、ステロイドホルモンの生合成や、脂肪酸の代謝などにも貢献しています。
ただ、代謝酵素を体の中で作る力といういのは個人差があるので、その人によって、作られる量は変わってきます。
そして、薬物代謝酵素であるシップには、様々な種類があり、主要な物でも11 種類もあり、総合すると全部で約100種類にも及びます。
薬物代謝酵素シップの肝臓での反応は、酸化、還元、水酸化、加水分解の順となっています。
人間の身体の正常な働きのために代謝酵素は必須で、消化にはこれまた必須の消化酵素があります。
そして、代謝酵素はまた、細胞分裂を促進したり、病気やケガを治すという働きもあります。
主として、体の新陳代謝を司っているのが代謝酵素で、消化酵素と並んで、非常に重要な働きを担っています。
そして、肝臓以外に、薬物代謝酵素のシップは消化管にもあり、ここでは、グルクロン酸抱合や硫酸抱合が行われています。
そして、年齢を経るにつれて減少していくものなので、代謝酵素を作る量というのは、ある程度、限界があります。
薬は、薬物代謝酵素のシップにより、分解されることになっていて、基本的にこれは水酸化酵素であることから、薬物の解毒作用の効力があります。