外的から体を守る免疫機能のひとつであるリンパ節は、哺乳類の免疫器官のひとつです。
これは全身から組織液を回収して、静脈に戻すリンパ管系の途中に位置するものです。
それでリンパ節は、組織内に進入し、もしくは非自己異物が血管系に入り込んで
全身に循環してしまう前に免疫応答を発動して食い止める関所のような役割をしています。

リンパ節の腫れの原因は様々ですが

病院に行くと、リンパ節が細菌感染の場合、症状によっては抗生物質や消炎鎮痛剤を処方することもあります。
ただリンパ節炎で注意しなければならないのは、悪性リンパ腫や白血病などのがんが原因で起こっている炎症です。
病原菌の進入を察知したリンパ節が、病原菌と戦うために白血球を動員して、攻撃を仕掛けるのです。
リンパ節が腫れる症状は、細菌にたいする戦いが現在進行中であることを示唆しているのです。
感染の場所によって腫れるリンパ節というのは、ほとんど決まっていて、指先で感染が起きるとひじが腫れたりします。
なぜ腫れるのかというと、体中をめぐるリンパ液に細菌が入り込んできたものをリンパ節で殺菌しようとして、白血球やリンパ球が集まるからです。
通常の場合、リンパ節炎は、特に治療しなくてもしばらくすれば、腫れも引いてきて、自然と治ります。
リンパの免疫機能が低下していて、白血球の攻撃でがん細胞が勝つと、がん細胞が増殖し、リンパ節の腫れが大きくなります。
がんによるリンパ節炎の症状は、硬くて動かず、押さえても痛まないという特質があります。
また、数週間経ってもリンパ節の腫れが引かなかったり、腫れが大きくなってくるという症状が出てきた場合は、がんの疑いがあるので、病院で見てもらうようにすべきです。

リンパ節は、腋の下、そけい部が腫れることも多く、これらの腫れの症状は、比較的体の表面近くに変化があるので、病気の際の目安になります。
リンパ節の腫れの原因は様々ですが、腫れる症状というのは具体的には、後頭部の髪の生え際から耳の前後、そして首筋からアゴにかけてのラインが多いです。

リンパ節炎が起こった場合、医者は、その部分や大きさによって病原の所在や原因をつきとめ、治療にあたります。
要するに、リンパの免疫機能が働くことで、リンパ節炎がおこるわけで、免疫反応に組織できる感染源から最も近くにあるので、反応を起こすのです。
腫れても大きくならないうちはリンパ節は痛むことはなく、ちょっと腫れても数日で収まるので、気がつかないことがほとんどです。

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