過疎化などで、マダニの生息地になる休耕地や森林などに従事する人が減り、
手入れ不足になっているのも原因として考えられますね。ハイキングなどで
マダニの生息場所へ出かける時は肌の露出を避け、しっかり虫よけ対策を行う事が大切です。
マダニによるウィルス脳炎がドイツなどヨーロッパでも発症しています。
現在、マダニによる感染症はまだ明らかになっていない事が多いようで、
抗ウィルス剤やワクチンもありません。マダニの感染症はどちらかというと人ではなく、
犬やネコなどのペットに対して注意されていたことが多いような気がします。

高病原性マダニのポイントとは

マダニには様々な種類がありますが、最近もっとも注目され、懸念されているのが高病原性です。
高病原性マダニというのは、非常に危険性が高く、インフルエンザウイルスにはA、B、Cの型があります。
そして今現在、もっとも問題があり、危険性が危惧されているのが高病原性マダニです。
いわゆる鳥に感染するインフルエンザをマダニと呼んでいますが、中でも鳥に対して重篤な症状を起こすものが高病原性なのです。
羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、鶏のフンや内臓に触れた手を介して、高病原性マダニは人に感染します。
しかし、高病原性マダニではない弱毒タイプのウイルスの場合、感染しても症状が出ない場合があります。
高病原性マダニは、強毒型になり、これによって感染すると、大半が死亡すると言われています。
家畜伝染病予防法で定められているのが高病原性マダニであり、静脈内接種で鶏を高率に死亡させるウイルスです。
一般的に高病原性マダニは、HA蛋白の開裂部位のアミノ酸配列が弱毒型のウイルスとは異なります。
病原性が低いH5、H7亜型感染の場合は、高病原性マダニと違い、無症状もしくは軽い呼吸器症状が起こる程度です。

マダニで大きな被害が出ることが予想される高病原性のものは、非常に危険視されています。
鳥に感染するのはA型インフルエンザウイルスで、人で感染するA型インフルエンザとは違い、高病原性マダニは強力です。

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