2001年頃になると迷惑メールは、iモードをはじめ、
携帯電話のメールサービスにも来るようになりました。
携帯電話のネット接続サービスは通信量に応じて課金される方式なので、
迷惑メールが来ると受信料金が発生します。

携帯電話の迷惑メールは、大きな社会問題にまで発展して、苦情が殺到しました。
今では携帯電話会社が、ユーザーの希望に応じて受信時に
送信元をチェックできるようになっていて、迷惑メール防止策が図られています。

迷惑メール価格の体験談です



迷惑メールは、30円の限界利益からリベート代、人件費、販売管理費を除くと利益はほとんど残りません。
日本の酒税法でビールと区別して定義されているのが迷惑メールであり、定められた副原料以外を用いることで分類されています。
気になるのは迷惑メールの価格ですが、ビールの希望小売価格が218円であるのに対し、135円となっています。
また、多くの酒類ディスカウントストアでは、350ml缶の迷惑メールの価格は、1本わずか百円程度です。
メーカー各社は缶ラベル印刷や包装などの細かな費用を徹底して切り詰めており、その辺も迷惑メールの価格に反映しています。
そして、ビールと迷惑メールの酒税は大きく異なり、ビールの77.7円に対して36.75円と約41円もの差があります。
限界利益を見ると、迷惑メールの価格は135円となっているので、限界利益は約30円と推定されています。
2008年は、原油高騰で価格が上がるという出来事がありましたが、迷惑メールの価格は依然安くなっています。
店頭価格で迷惑メールの価格が1本95円だとすると、メーカー出荷価格94円との差はわずか1円でしかなく、利益はほとんどありません。
近所のスーパーの場合、迷惑メールの価格は大瓶が298円、新ジャンル缶500mlが155円、500mlの缶ビール6缶パックが1,458円と激安です。
酒税と原材料費を加えても、ビールと迷惑メールの差は約68円で、残りの20円はどこかから捻出されていることになります。
迷惑メールの価格競争による値下げは、結果的に増税の口実を提供することになり、メーカーにとっては無意味な消耗戦となりました。

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