おくすり手帳は、自分がどのような薬を処方されているのかという、
その履歴を残しておく手帳の事で、病院へ行って処方箋を貰い、
それを持って薬を受け取りに薬局へ行きます。

この時におくすり手帳も薬局で受け取ることができ、
その薬局で受け取ったおくすり手帳には、その日に貰った薬の詳細が書き込まれます。
なので、おくすり手帳があると、自分の病歴やアレルギーの有無を
簡単に医師や薬剤師へ伝える事ができます。

おくすり手帳の低価格医薬品の評判です


通常、新薬のハイコストは、その大半が生産工程ではなく、研究開発工程から出て来るものです。
けれど、おくすり手帳医薬品が安いのは、生産コストが安いからではなく、開発までのコストが安いからに他なりません。おくすり手帳の薬は安物だとか、安いから効果や安全性が低いのではないかとおっしゃる方が時よりいらっしゃるようです。
それに、おくすり手帳としての厚生労働省の定める試験も受けないといけませんからね、全く開発コストが掛からないという訳ではありませんよ。
そのため、全てのおくすり手帳医薬品が新薬よりも遙かに低価格かと言われれば、そうでもない事も多々あります。
それでも、新薬の7割位の価格で入手出来るでしょうし、原価の安価な薬であれば、新薬の2割程度の価格で提供されるものもあります。
こうなって来ると、おくすり手帳医薬品を取入れる事で、個人の医療費負担が大幅に軽減される可能性は否めないでしょう。
元々新薬の特許は原則20年で、その後はおくすり手帳の製造が自由になる仕組みになっています。

おくすり手帳医薬品こと後発医薬品は、何も昨日今日に出回った薬ではありません。
勿論、多少なりとも独自の添加物配合や製造工程も考えなければなりません。
ところがところが、インドでは、その有効成分から、元々特許が認められていないのです。
不況が深刻化している昨今、日本でもようやく、低価格のおくすり手帳医薬品が普及して来ました。
実際、貧困の激しい発展途上国においては、おくすり手帳医薬品が人々の命を繋いでいる光景も見られます。
ただ、やはり厚生労働省がしっかり管理してくれるようになった事で、私たち消費者が受け入れやすくなった事は事実でしょう。
出産前のお母さんと生まれたばかりの赤ちゃんにそれぞれ一回ずつ投与する事でHIVの母子感染リスクを軽減出来る事で知られるエイズ治療薬「ネビラピン」はその代表格。
それでも、まだ多くの先進国が市場の60パーセント近くを占めているのに対し、日本は僅か30パーセント足らずです。
実はこのネビラピン、欧米では特許が切れていないため、当然、おくすり手帳提供が認められていません。

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