昼間は交感神経を中心に作動させて、夜は副交感神経をメインに使うのが
理想の自律神経の使い方で、その時にその心身の動きの多くを司っているのが自律神経です。
差し当たりこれと言った病気が診られないのに体調が優れないという時は、
自律神経が原因になっている可能性も少なくありません。

自律神経の検査です


けれど、その反面、自律神経は、職場などの健康診断では案外発見されにくい病気でもあります。
故に、思い当たる節はあっても、別に指摘される訳でもなく、日常生活にさほど大きな支障を来す訳でもないところから、ついつい放置してしまわれる方も多いようです。
ではでは、何故、自律神経は、健康診断で判明しにくいのでしょうか。

自律神経の検査は、大抵問診と内視鏡検査の2本立てで行なわれます。

自律神経の検査は、先ほどもご説明したように、基本的には問診と内視鏡検査の2本立てで行なわれます。
ただし、どんなに立派な資料に基づき、どんなに大切な質問をされても、患者がアバウトに答えていては、何の意味もありません。
とにかく、ここまでしないと明らかにはならないのが自律神経、馬鹿には出来ませんので、関連のブログやサイトで調べ、気になったら、絶対検査するべきでしょうね。
内視鏡で食道内の粘膜の状態を見る事で、自律神経であるかいなかと、その度合いがほぼ明確になるとされているからです。
患者さんにとっては、非常に辛い検査ですが、これによって、食道の粘膜にびらんや潰瘍が発見されれば、そこで自律神経である事が判明します。
そこで、内視鏡検査の際に病変部分の組織を一部切り取り、本当に自律神経を発症しているのか、それともガンの疑いがあるのかを改めて病理検査する事になります。
因みに、びらんというのは粘膜のただれの事で、潰瘍は組織破壊が診られる事、このいずれかの症状の有無と進行具合で、今の病気の重傷度が分かる訳です。
けれど、この非びらん性胃食道逆流症は自律神経の極めて初期の症状であるものですから、やはり油断禁物、きちんとした治療をする必要性があります。
加えて、胸焼けや呑酸などの症状は、直接患者がきちんと訴えない限りドクターには分かりません。
けれど、これはあくまでも、食道の粘膜にびらんや潰瘍などが診られ、自律神経である事が明らかになった場合の話。
何故なら、食道内の粘膜に異常が診られないのにも関わらず、頻繁に胸焼けや呑酸を起こすという事であれば、それこそ食道ガンや胃ガンである可能性が否めません。
また、患者さんによっては、どうしても内視鏡検査が難しい方もいらっしゃいますから、その場合は、薬を服用し、1週間ほど様子を見るという方法が取られる事もあるそうです。
健康診断で自律神経が判明しにくいのは、このアバウトな問診の応答にもそれなりの原因があるのではないかと私は思いますね。

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