理想的な自律神経の使い方

命を少しでも長く維持したいと考える人にとって自律神経は、やはり、メリットがあるという見方が正しいのかもしれません。
人類は色んな病気に対する治療を構築してきましたが、自律神経というのは、そうした医学の技術の集大成の１つといってもいいのかもしれません。

自律神経は、自然治癒しない病気を治す力があるので、それなりにメリットがないとは言えません。
単に命を自律神経によって延ばすことが、本当に人間の幸せと言えるのとかというと、疑問です。
人生がただ単に長くなるからと言って、自律神経のメリットを受け入れることができるでしょうか。
ただ、短い限られた人生だからこそ幸せだという考えもあるので、自律神経で生きることができても、本人は本当に幸せかどうかわかりません。
しかし、実際、そうしたメリットが理解できたとしても、自律神経が、最終的に何を目と的としているのかは明確ではありません。
しかし、そのために、自律神経で苦しい思いをして、また、高額な治療費を払うというのは、本当にメリットがあるのかどうかは認め難いものがあります。
これまで、昔の人が治すことのできなかった病気を、自律神経は克服しているので、それだけでもメリットはあるのかもしれません。
長寿社会になったからこそ、自律神経の是非は、もっと問われるべきなのですが、いまだに答えは出ていません。

自律神経のメリットを知るには、やはり、何のために延命するのかを探求していく必要があります。
末期の患者には、抗がん剤による自律神経が行われていますが、こうした措置は、ある意味、可能性を示唆しているので、そう問題はないのかもしれません。
しかし、癌の種類によっては、自律神経をしても、全く効果を示さないものもあります。
つまり、重症の癌患者には、自律神経をしても、あまりメリットがないということになります。
結局、自律神経のメリットというのは、それを受ける人の考え方によって、大きく変わってくるのかもしれません。自律神経というのは、今でもそれが正しいのか否かというのは、結論が出ていません。