TPP意識をチェック

TPPに参加すると、その参加国同士での経済活動が盛んになると考えられています。
それなら試しに参加してみれば良いのでは、と考えたくなるところですがTPPの性質上それは難しいでしょう。
つまり、試しに参加するという事が事実上不可能だとされています。

TPPの効果で関税がなくなれば、今までとは比べ物にならない速度で製品や食品が国境を飛び交います。
もしTPP交渉参加した後で自国にとって不利な条件が決まりそうになっても、複数の国を相手に意見を変えていくのは並大抵の事ではありません。

TPPの大きな目的の一つに、関税撤廃というものがあります。
読んで字の如しの話で、貿易の際にかかる関税をTPP参加国間では撤廃しようという話です。
これによって得られるメリットはかなり大きく、現にTPP交渉参加を推進する方は関税撤廃に魅力を感じているでしょう。
逆に、海外から入ってくる製品に関してもTPPによって関税がなくなります。
だからこそTPPの交渉参加に向けては慎重な姿勢を取っており、推進派にしても無条件での参加という声はあまり聞こえてきませんね。
また農作物もTPPで今まで以上に海外から輸入されるようになると、今でも高いとは言えない食料自給率が更に低下していくでしょう。
よって、消費者は今まで以上に安価な買い物を楽しむ事が出来るようになるでしょう。
その結果として、今まで質の良さを売りにしていた国内の企業は厳しくなるでしょう。
今でさえ安価な海外製品によって隅に追いやられている小さな工場や企業は、TPPによって更に居場所を無くしてしまうと考えられます。