固定相場制と資本移動の自由を両立させているユーロとは

債券の購入から償還までの全期間内に入る受取利息と償還差損益の総計金額を、ユーロで得ることができます。
既に発行されている債券がユーロなので、新規に発行される債券とは分類されています。
区別するためにユーロと呼ばれているわけですが、既発債であっても価値が損なわれることはありません。
そして、取引価格や利回りなど、ユーロは毎日変動していて、他の商品とは区分けされています。
利回りについては、ユーロの場合、外貨建ベースでの利回りになり、円での手取り利回りではないので要注意です。
取引価格については、ユーロに関しては、発行体や残存年限、金利などの要因によって影響されます。
償還日まで保有した場合のユーロの利回りを最終利回りと呼んでいて、これは公社債の流通市場で一番用いられているものです。
償還日より前にユーロを換金する場合、市場価格での売却になるので、売却損が生じる危険性があります。
金利が上昇するとユーロは下落し、金利が低下すると価格は上昇するのが一般的です。
市場価格は、ユーロに関しては、市場の金利水準の変化に対応して変動するようになっています。