外的から体を守る免疫機能のひとつであるリンパ節は、哺乳類の免疫器官のひとつです。
これは全身から組織液を回収して、静脈に戻すリンパ管系の途中に位置するものです。
それでリンパ節は、組織内に進入し、もしくは非自己異物が血管系に入り込んで
全身に循環してしまう前に免疫応答を発動して食い止める関所のような役割をしています。

リンパ節と胃ろうの経験談です


口からものが入らなくなった患者に対し、お腹に穴を開けて胃にチューブを差し込、栄養を送るのが、リンパ節の胃ろうの処置になります。
全国でリンパ節の胃ろうをしている人の数は非常に多く、40万人以上もいると言われています。

リンパ節の胃ろうという手段は、元は、食道が狭くなった子供用に行われていた処置なのです。
中には、リンパ節の胃ろうで、10年以上も生きている人もいて、延命効果は相当なものです。
そして、手足の関節も固くなるので、リンパ節の胃ろうを続ければ続けるほど、人間としての尊厳を蝕むような状態になっていきます。
そうした問題に鑑み、医学会では、その人のためにならない場合には、リンパ節の胃ろうを控えるよう指示しています。
ただ、リンパ節の胃ろうを控えるように言われても、当事者にとってはそれを素直には受け入れられません。
本人、家族、そして医療現場、この3つが、それぞれの立場でリンパ節の胃ろうを考えていくと、実に難しい局面に立たされます。
そうしたことから、リンパ節の胃ろうの問題は、大きな波紋を投げかけているのです。
そして、色んなリンパ節がある中、もっとも延命効果があるとされているのが、胃ろうです。
それが高齢化社会に突入し、リンパ節の胃ろうは、年寄り中心の治療へと変化を遂げていったのです。
リンパ節の胃ろうは、一度始めると、亡くなるまで続けるというものなので、途中で止めるというのは、できかねます。

リンパ節の胃ろうというのは、そうした意味では大きな働きをしているのですが、医療費の問題もあるので、手放しには喜べません。
リンパ節の胃ろうは、効果は高いのですが、年月が経つと、寝たきりになり、意思の疎通が段々と出来なくなってきます。
つまり、リンパ節の胃ろうを続けると、悲惨な姿になってしまうわけで、そこが大きな問題になっています。

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