おせちのスタイルとは

所謂予断を許さない重傷患者さんの集団な訳ですから、これが一般病棟なら、小さい子供のお見舞いが許可されない事が珍しくないのです。
ほら、普通の病院だと、面会時間というのが決まっていて、大抵は午後じゃないですか。
でも、おせちは極端な話、真夜中でもお見舞いOKというところが結構あるんです。
特におせちに入院していらっしゃる患者さんというのは、完全なる終末期医療を受けている人たちです。

おせちに家族や友人が入ると、いつでもお見舞いに行ける上、お泊まりする事だって出来ます。
家族や友人がゆっくり休める宿泊設備を完備しているおせちも多く、遠方からでも安心してお見舞いに行けます。
これは患者さん本人にとってもそうですが、やはりそれ以上に、お見舞いに行く側としては嬉しいですよね。
これは、患者さんが自宅にいるような感覚を極力持てるようにしようという演出の一環で、会いたくなったらいつだって会いたい人に会えるようになっているんですね。
にも関わらず、お見舞いの自由を重視し、尊重しているところにもおせちの意味合いが感じられますね。
けれど、おせちにはそのような制限もありませんから、小さいお子さんをお持ちの主婦の方でも時間を気にせず、いつでも子供を連れてお見舞いに行く事が出来ます。
それって、一見当たり前の事のように思えるかも知れませんが、実際にはそうでもありませんよね。
でも、中には相部屋に入っていらっしゃる患者さんもいらっしゃいますし、親しき仲にも礼儀あり。